株式投資、3単位投資法で安全に儲けろ
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資産作り・資産保全の方法として、資産3分割法というのがある。
お金儲けの神様・邱永漢さんなどが昔よく紹介していたが、自分の財産を三つに分けて、三分の一ずつ別の投資先に投資すると言うものだ。
たとえば株と不動産と黄金に三分の一ずつ投資。
運用先を性格の違う3種類に分けることによって、大損を避けるというものだ。
これはもちろん、資産を増やすことに重点があるわけではなく、資産を減らさないようにするっていう方法になる。
だけどリスク回避と言う点では、株式投資にも生かせるのではなかろうか。
手持ちの資金を3つに分けて、3つの銘柄に投資する。
一つの銘柄に投資するにしても、資金を3つに分けて、違うタイミングで売り買いする。
プロの投資法である「打診買い」「買い増し」「売り崩し」というやり方も、投資余力を3つに分けて売り買いすることによって、個人投資家でもできるようになる。
常に2単位保有して、株価が上がり始めたら1単位買い増しして、株価が下がり始めたら1単位売り崩していく。
こういう方法は確実だ。
3単位投資法の利点とは?
株式投資で難しいのは、買いつけるタイミングと売り始めるタイミングだ。
どこで買いに入ったらいいのか、どこで売ったらいいのか。
上昇トレンド中なら、どこで買いに入って、どこで売ってもいい訳だが、そんなお気楽な相場ばかりとは限らない。
ボックストレンドや下落トレンドでは、買いに入るタイミングや、売ってしまうタイミングを外すと、あっという間に含み損を抱えたり、その上で泣く泣く損切りしたりする羽目になる。
しかしこれは、資金全部使って、1単位や2単位だけしか買えないような株・銘柄を、買ったり、売ったりしようとするから、難しくなるわけである。
3単位を楽に売買できるような株や銘柄を選んで、それに投資する。
2単位くらいを常に持っていて、上がり始めたら1単位買う、下がり始めたら1単位売って利益確定、…と言う風にルールを決めておけば、上がっても下がってもリスクは少ない。
株は上がり始めたら買いで、下がり始めたら売り、だ。
ボックス相場や揉み合い状態から抜け出して上がり始めたら買い。
逆に下落方向に動いたら、問答無用で売り。
ゴールデンクロスになりそうだったら買いで、デッドクロスになりそうだったら売り、と言うルールでもいい。
貸借銘柄なら、空売りも可能なわけだから、1単位を買建てていても、残りの2単位を売り建てれば下落でもプラスになる計算だ。
株価の行方が不透明なら、反対方向に1単位ずつ持っていて、動きを確認してからもう1単位を建て増せば、サヤ取りもできる。
3単位あれば、途中でドンドン利益確定もできるし、危険を察知したら反対売買に動けばいいわけだ。
株式投資を始めたばかりの頃は、稼ぎたいという気持ちが先行するので、どうしてもバクチのような投資ばかりすることになるが、そこをグッと我慢して3単位に分けて投資するのが、大人の投資法だろう。