第一生命保険(8750)IPO後

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郵政3社の新規上場・IPOが、今後どうなるかは、誰にもよく分からない最近の大型IPOといえば、NTTドコモ以来の大型上場とされた、第一生命のIPOがあるが、初値形成後しばらくの株価は、あまり芳しいとは言えない状況だった。

 

第一生命保険(8750)IPO後のチャート例
公募価格1,400円、初値1,600円(10/04/01)、上場来高値2,665円(15/08/11)第一生命のIPO・新規上場は、2010年4月で、公募価格が14万円、初値は16万円と公募価格を上回ったが、その後は初値を下回りつづけた。

 

途中で100分割されたが、初値を高値ブレイクするまで、なんと約3年以上もかかっている!新興市場のIPO銘柄の場合も、よほど余程有望な企業でないと、こうして初値をずっと下回ることが多い。

 

もちろん、初値をほとんど下回らず、株価が上がる大型IPO銘柄もある。

 

たとえばサントリー食品だ。

 

大型IPO後のチャート例(2587サントリー食品インター)
公募価格3,100円、初値3,120円(13/07/03)、上場来高値5,770円(15/08/18)サントリーは広く知られた洋酒メーカーだが、株式を上場せずに大会社になった。

 

業績も多少のぶれはあるが安定していて、それ故に株式上場IPO後も株価が安定して、ジワジワと上昇したということらしい。

 



郵政上場後、株価はどうなる?

大型IPOというのは、未上場の大企業の株式上場なので、株価はある程度安定しやすい。

 

ただし上場する以上は、四半期ごとの決算で株価のトレンドが変わる。

 

なのでいくら大企業の株だといっても、株価が順調に上がるとは限らない。

 

株価が上がるには、その株を売りたい人より、買いたい人の方が多くないといけない。

 

売りたい人が多ければ、いくら大企業の株でもどんどん下がる。

 

では、日本郵政・かんぽ生命保険・ゆうちょ銀行の株は、上場後騰がるのかどうか。

 

これはもう、上場後の経営によるとしか言えない。

 

というのも現在の日本郵政グループの経常利益は2,500億円くらいしかないからだ。

 

これは経常利益ランキング上位企業と比べると、かなり少ない経常利益になる。

 

経常利益ランキングトップのトヨタの経常利益は、2~3兆円。

 

経常利益1兆円前後には、ソフトバンク、NTT、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほフィナンシャルグループが並ぶ。

 

2010年に上場した第一生命でも、経常利益は4,000億円を超えている。

 

そして利回りもヒドい。

 

というのも郵政グループの株価総額は、13兆円だと見積もられているが、これを総資産だと捉えてみると、利回りはなんと2%という低さになる。

 

これでは好配当も期待出来ないだろう。

 

果たしてこんな状態で、どこまで買いが続くのかどうか。

 

何しろ2015年に売り出す分でも、1兆3,000億円分だし、今後の売り出し分も含めると、4兆円もの売り物があるわけだから。

 

結局、GPIFなどの公的ファンドや、トピックスのインデクスを使ったファンドなどが、どれくらい買い入れるかにも寄る。

 

公的ファンドなど機関投資家が、1兆円分くらい買い入れて、残りの3,000億円分を売買するという展開か。

 

第一生命のIPO後みたいに、しばらく初値を下回る場合も、頭に入れておく方が良いだろうね。

 

どちらにしても、短期で何倍にもなることだけは無さそうだ。

 


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