IPO銘柄は儲かるか?
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2015年、郵政民営化で、日本郵政・かんぽ保険・ゆうちょ銀行の3つの会社の株が新規上場される。
久々の大型IPO銘柄で、政府はこの上場で1兆3,000億円の資金を集める予定だという。
IPO銘柄というのは簡単に言ってしまえば、「新しい株式銘柄」の事だ。
IPO銘柄の特徴は「上値が軽い」ことで、うまく人気が出ると、あっと言う間に株価が2倍以上になったりする。
たとえば2015年10月15日に新規上場したアップバンク(6177/AppBank)は、初値形成後たった一週間で株価が2倍以上になった。
アップバンクの場合は、公開価格が1,200円だったが、公開前にユーザーデータの流出が発表され、一体どうなるのかと言う状態だったが、初日に最初に付いた値段は1,750円だった。
そこから1,800円くらいまで上昇し、そこでしばらく揉み合っていたが後場に急上昇、6日後の10月22日には、約2.6倍になる4,450円の高値をつけた。
引け値こそ3,895円と、前日比マイナスになったが、それでも株価は初値の2倍以上。
ただしIPO銘柄が儲かるかというと、こちらはかなり微妙な話だ。
ヤフーのIPO新規上場銘柄一覧のページを見ると、最近のIPO銘柄の一覧と成績が載っている。
これを見ると、売買前にIPO銘柄を当てた場合、プラスになることが多いことが分かる。
これはIPO銘柄の取扱証券が、多少安めの価格で公開価格を決めていて、それで株価が上がっていると言うことらしい。
ただしその後の株価がどうなったかを、「現在株価」のリンク先で見てみると、初日こそ騰がっているが、そのあとはドーンと下がっている銘柄が多い。
IPO銘柄は、取引初日に信用で買える
IPO銘柄とは、新しく株式を公開する「新規上場銘柄」のことだ。
IPO銘柄は、公開前に手に入れると、初日は大きくプラスになりやすい。
というのも公募価格は、市場予想よりも低めに設定して、欲しい人を集めてから売り出すからだ。
新しく株式を公開する場合、公開の主幹幹事の証券会社は、妥当な株価より何割か安めに公募価格(仮条件)を設定する。
たとえば1,000円が妥当だと思っても、募集株価の仮条件を、600円~800円の幅に設定して募集する。
IPO公募の抽選で外れた人がたくさんいないと、株式を公開して売買が始まった後、誰も買う人がいなくなる。
買う人がいなくなれば、株価は下がるから、これでは応募してIPO新株を買った人が、必ず損をしてしまうことになり、IPOが失敗してしまうワケだね。
なので新規上場してしばらくは、公募価格より株価が上回るように考える。
実際、上場後の株価がどうなったかを、見てみると、初日こそ騰がっているが、そのあとは下がっている銘柄も多い。
★IPO初値結果一覧表これを見ると、IPO銘柄には、ちょっと手を出しにくいね。
ただしそんな中でも、人気化すれば、株価はあっと言う間に2倍以上になる。
だからみんなIPO銘柄に飛びつくわけだ。
ただ問題は、IPO銘柄は、現物出ないと買えない。
公募に抽選しても、申し込むときは現物余力になる。
信用余力ではIPO公募に申し込めないのだ。
ただし上場されて売買が始まると、信用余力で買い建てることができるようになる。
一般信用での売買が行える証券会社では、上場初日に「一般」で買い建てることができるはず。
制度信用で初日に買い建てできなくても、2日目には買い建てできるようになっていることも多い。
IPO銘柄 信用取引開始日
- 上場初日→各証券会社の「一般信用」で買えるようになる。
- 上場二日目→日証金の「制度信用」で買える事が多い。