カラ売りで気をつけねばならない「逆日歩」とは

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カラ売りするときに注意が必要なのが、「逆日歩」(ぎゃくひぶ)という言葉だ。

 

逆日歩というのは、貸株不足が起こったときに、品貸し料という「プレミアム料金」を課して、株の返済を催促する仕組みだ。

 

株をカラ売りする、と良く言うが、実際に無いものは売ることはできない。

 

無いものを売れてしまうと、無限に株を売ることもできてしまうから、あちこちで様々な問題を引き起こすことになる。

 

たとえば発行株数以上の株数を売ってしまうと、売っても引き渡す株が調達できないから取引にならない。

 

カラ売りというのは無いものを売るわけではなくて、株をどこかで借りて来ることができるから売れるわけだ。

 

つまり株を借りることができなければカラ売りすることはできない。

 

そしておさらいになるが、借りることができる株・銘柄は、信用貸借区分で「貸借(たいしゃく)」となっている株・銘柄だ。

 

貸借銘柄は日証金(にっしょうきん:日本証券金融)などの証券金融会社が貸株を用意してくれていて、料金を払えば株を貸してくれる。

 

申込時の株価を基準に、年利換算で数%ほどの料金を支払えば、カラ売りをすることができるわけだ。

 

しかし貸株が足りなくなってしまうと、品貸し料という追加料金も支払わねばならない。

 

これがいわゆる「逆日歩」と言うヤツだ。

 

逆日歩2円 日証金速報の例


逆日歩を放置すると、数日で5%以上損する

カラ売りは、引き渡す株を調達するあてがないとできない。

 

そのため、大手の証券会社は貸株用の株をたくさん抱えていたり、株主から株を借りる契約を結んでいる。

 

また株を買うための資金を融資したり、売るための株を貸してくれる金融会社もある。

 

その最大手が日証金(日本証券金融)で、多くの証券会社は日証金から株を借り受けることで、カラ売りできるようになっている。

 

ところが、株を借りるのにも限度があって、日証金が用意している株が足りなくなってくると、「貸株注意喚起」というニュースが出される。

 

さらに貸す株がなくなると、「新規貸し出し停止」という措置が執られる。

 

貸し出し停止になると、「品貸し料(逆日歩)」という追加料金が発生して、株の返還を催促する仕組みになっている。

 

たとえば次の例は、逆日歩がついた株の情報だが、一株当たり一日2円の料金が上乗せされる。

 

逆日歩2円 日証金速報の例
信用貸借区分:貸借(カラ売りすることができる)逆日歩:2,00(一株当たり一日2円の貸株料が上乗せされる)倍率:4,00(信用買い/信用売りの倍率、ただし先週末のデータ)日証金速報:前日の信用売買の変化と貸借倍率の速報値貸借倍率:0.14(売りと買いの比率が100対14/株不足状態)
一株200円くらいの株だと、毎日2円ずつ費用が加算されるので、この状態が数日続くと、あっと言う間に1割くらいのマイナスになる。

 

さらに「品貸し料10倍適用」になると、1割の損では済まなくなる。

 

そこで逆日歩がつくという情報が出ると、我先に買い埋め・買い戻しが始まって、株価が急騰したりするわけだね。

 

これを特に「踏み上げ相場」と呼ぶ。

 


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