お盆の閑散相場・夏枯れとは

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株のアノマリー3

原因はハッキリしないが、良く起こる現象をアノマリーと呼ぶ。

 

株式相場にもたくさんのアノマリーがあり、鯉のぼりの季節が過ぎたら株は売りというのもその一つだ。

 

これは機関投資家が新年度の4月に株を買い始めて株価が上がる。

 

しかし5月の前半には予定されていた資金の殆どの投資が終わってしまう。

 

11なので強力な買い圧力が消えて、ゴールデンウイーク前後から株価はだんだん下がる傾向、下落トレンドに入る。

 

株価というのは結局、買いに入る力が強ければ上がるし、買いに入る力が弱くなると下がる。

 

なので投資資金が潤沢な機関投資家の買いが一巡すると、そのあとはジワジワ下がると言うことになるわけだ。

 

で、その後どうなるかというと10月まで低調な状態になる。

 

この間の株式相場は、銘柄によってまちまちと言うことになる。

 

ゴールデンウイーク前後から下げ始めて底を打って上がる株もあれば、ダラダラと下がり続けて、一体どこが底なんだか分からなくなったりする。

 

特に8月になると、夏枯れ相場・お盆の閑散相場といって、個人投資家などがお盆休みで投資を控えるため、買いが衰えて下がる傾向が発生する。

 

だからこの時期に株価が下がったと言って、慌てて損切りすると、その後の上昇時の利益が取れずに、いらぬ損をすることも多い。

 

お盆の閑散相場でも株をやるなら、これから上昇する株を探すことに徹するしかないね。

 



彼岸底と稲穂相場(8月に買って10月に売る?)

株のアノマリーでは、5月に入ると株は下がる。

 

ゴールデンウイーク後から株価が下がり始め、8月から9月のかけて、大底になる。

 

これを彼岸底(ひがんぞこ)という。

 

春の彼岸(3月下旬)も株価の底になるが、秋の彼岸(9月下旬)も株価の底になると言うことらしい。

 

これは企業の決算発表のために、損益を確定する売りが出ると言うことだ。

 

またアメリカの多くの企業は11月や12月が年度末になるので、機関投資家も早めに9月・10月に利益確定するのかもしれない。

 

企業の決算期が近づくにつれ、海外での売上比率が高い企業は利益を自国通貨に換金する。

 

これによって為替レートが少しだけ動く。

 

たとえばアメリカ企業の場合は、年末にドルに換金するため、為替はドル高になることが多いらしい。

 

日本企業の場合は、中間決算が9月末で、本決算が3月末のところが多いので、海外で設けた外貨を日本円に替えるために円買いに走り、3月と9月は円高になりやすい傾向がある。

 

円高になると、輸出関連企業の株が売られるので、3月9月に株価が下がる一つの要因になる。

 

日本の投資家から見ると、円高で株が売られると株価が下がって困るのだが、残念ながらこういう事が起こるので、海外での売上比率の高い企業の株は、ゴールデンウイーク前後から9月くらいまでは株価が上がらないケースも多々あると言うことは覚えておくべき事だろう。

 

海外売上比率の高い企業の株を買建てする場合は、返済期限が半年と短い制度信用でなく、決済期限の長い一般信用で買建てないと、決済したくないときに期限が来てしまうと言うことが良くある。

 

私も実はそれで大損した経験がある。

 

機関投資家などは、10月にまた買いにはいることが多いので、10月は株価が上がりやすく、これを稲穂相場と呼ぶようだ。

 


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