トレンドフォロー、下落トレンドではどうする?
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トレンドフォロー株取引法は、上昇トレンド中の株で利益を上げる方法だ。
なので株式市場が右下がりで、下降トレンドばかりになると、空売りして稼ぐやりかたになる。
信用取引口座を開いておれば、空売りできる株、すなわち信用区分が「貸借」の銘柄を探して、下落トレンドの株で売りで入り、買いで戻す。
また数少ない上昇トレンド株を見つけて、それで勝負する。
一方、銀行株のようにボックストレンドを描く株では、底値切り上げ買いと損切りライン売りというトレンドフォローのやり方では難しい。
たとえば次の日足チャートのような株は、どのように売買したら良いだろう?買いに入るチャンスはたくさんありそうだが、問題はどこで売るべきかという点だ。
ボックストレンドの日足チャート例
長期移動平均線が多少右肩上がりだが、ほぼ水平に近いわけだから、売り時が決まらない。
底値切り上げといっても、殆ど同じレベルの株価だし。
2~3週間保有して、そこで損切りというのも情けないし。
なにか売り時のルールを決めねばならない。
ボックストレンド
下落トレンドでは、売りで入り買いで儲ける。
すなわち空売りだ。
株が上がれば「買い」で、株が下がれば「売り」というのがトレンドフォローのポリシーだから、下落トレンドでは当然「売り」なのだ。
ただし空売りできる株・銘柄というのは少なくて、信用取引区分が「貸借」と書いてある銘柄しか空売りすることができない。
またトレンドフォロー株売買は、ボックストレンドに弱い。
ボックストレンドでは、買いに入るのは簡単だが、安値が切り上がらないので、売り時が決まらないのだ。
なので、自分なりの「売りルール」を決める必要がある。
ボックストレンド株での売買法
この日足チャートの銘柄なら、- 安値から陽線が2本続いたら買い
- 高値で上昇が止まるか、陰線が並んだら売り
ボックストレンド株というのは、上限がある程度見えているので、上限まで株価が上昇すると、途端に売りが増える。
銀行株などはたいてい空売りできる貸借銘柄なので、ここで空売りがたくさん出てきて、買いと揉み合い、結局また元の下限の底値まで押し戻される。
そして下限価格付近に近づくと、空売り分が一気に買い戻されて、また急に株価が上昇するわけだな。