【図解】株の売り時、下落サインを見逃すな。
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株式投資で難しいのは、売り買いのタイミングだ。
特に売りが非常に難しい。
儲かろうが損しようが、売るべき時は売らなければならない。
でなければ大損して、資金をドンドン減らす羽目になる。
日足チャートを見て、売りサインが出ていたらすぐに売る。
逆に売りサインが出なかったら売らない。
これを習慣化できるだけでも、損失はかなり小さくなるはずだ。
というのも株が下がり始めるのに敏感になると、高値づかみをしなくなる。
高値づかみしても、すぐに売ってしまえる。
下がりそうな株を買わなくなると、大損しなくなるので資金を減らさなくてすむ。
じゃあどういうのが、売りサインなのか。
たとえば上がっていた株が揉み合いになってくると下落のサインだ。
たとえば下の図のような状態が一番危ない。
左端のレベルまであっという間に下落する事も多い。
上昇トレンドから下落の日足チャート例
右肩上がりで上がってきた株が、どこかで上がらなくなってきて、このあと下がり始める。
何の前触れもなく、ドカーンと1割2割下がったりする。
株というのはいつ下落トレンドに転換するか分からない。
ちょっと下がったくらいならすぐに回復するだろうと思ったら、たいてい大きく値を下げたりする。
「おかしいな」と思ったら、とにかく半分だけでも売っておくべきだ。
このチャートで言うと、実は上昇パターンがすでに崩れている。
それまで下落が3日続いたら翌日からは上がりだしていたが、右の端のところでは下落しはじめて5日たっても上がり出していない。
こういうのも下落の前兆の一つといえるだろう。
頭と尻尾はくれてやれ、とは?
順調に上がっていた株価が上がらなくなったら何か原因がある。
今まで調子よく上がっていたのに、なぜ?と思ったら、業績の下方修正があったり増資の発表があったりして、そこから下落トレンドになってしまったりする。
個人投資家にはすぐに伝わらないニュースが、兜町だか北浜を駆けめぐって、一部の投資家が売り始めるらしい。
しかしそう言うことはつゆ知らずに、上がる株だと思って個人投資家が買う。
なので揉み合い相場になって、ジリジリと下がりだし、ある時、悪いニュースや下げ材料が発表になって、大幅下落になってしまうのだ。
だから高い位置で揉み合いになっている株は買ってはいけないし、持っていれば売る準備をしておく必要がある。
逆指値を入れて、ある株価より下になったら問答無用で売る注文を出しておくそして逆に言うと、ここで売るために買うべきポイントがどこか、それを考えていくとだんだん見えてくる。
「頭と尻尾はくれてやれ」とは最安値や最高値での売買を考えるなという株の格言だけれど、尻尾を捕まえられれば儲かる。