信用取引で大損するパターン(1)保証金維持率が低すぎる

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信用取引で大損するパターンには、いろんなパターンがある。

 

まず使える資金枠をめいっぱい買い建てしたり売り建てすると、損切り貧乏になりやすい。

 

たとえばレバレッジ2倍以上、保証金維持率40%未満で買い建てしたり売り建てしている場合、目論見が外れて思わぬ含み損が増えると、泣く泣く損切りしないといけない羽目になる。

 

信用取引を行う場合には、投資資金の3倍までという限度があるが、信用取引で含み損ができると、投資資金から差し引かれて計算される。

 

たとえば35万円の資金を元に信用取引を行うと、合計105万円まで買ったり売ったりできるわけだが、そこで信用取引の含み損合計が、たった5万でも発生すると、計算に使われる保証金は30万円になってしまい、信用取引ができる最低限度の30万円を下回りかねない。

 

そうなると、担保(保証金)を追加する(追い証)か、建玉を整理しなくてはいけなくなる。

 

まず、保証金が30万円を切ると、新たに信用取引ができなくなるだけでなく、証券会社から追い証を求められるので保証金を追加するか、建玉を全部埋めて決済するしかなくなる。

 

また保証金が30万円以上残っていたとしても、保証金維持率が30%を割り込めば、やはり同じような処分を要求される。

 

※保証金維持率は、30%を割ると警告が来て、20%を割ると追い証を求める証券会社もある

保証金維持率が30%未満になったときの対処法
  • 追い証を入れて保証金を増やす(35万円以上は必ず確保)
  • 含み益がある建玉を決済して保証金を増やす
  • 含み損がある建玉を損切りして保証金倍率を上げる
…という3つの選択肢のどれかと言うことになる。

 

追い証を入れる資金的余裕があれば良いが、資金がなければ、大した含み損でないのに、損切りばかりしなくてはいけなくなり、損切り貧乏になる。

 



信用取引で大損するパターン(2)空売り株がストップ高

資金の2倍以上の建玉を建てていると、ちょっと含み損が膨らんだだけで、あっと言う間に保証金維持率が下がってしまう。

 

業績の下方修正や増資のニュースがでると、株価はドーンと2割くらい下がるので、そこで含み損がブワッと膨らんで、泣く泣く損切りしなくてはいけなくなる。

 

数日放置しておけば、株価が戻ることもあるが、それを待たずに損切りに追い込まれてしまう。

 

これが含み損が膨らんだために、泣く泣く損切りして、損切り貧乏になってしまうパターンだ。

 

信用取引で大損するパターン・その2は、ストップ高やストップ安に関する失敗だ。

 

持ち株がストップ高になれば、一気に儲かるから有り難いが、売り建て(空売り)している株だったら、真っ青になる。

 

株価が2倍になったら、買い建てでは2倍になるが、売り建てでは、投資資金がゼロになってしまう。

 

たとえば5万円で買った株が10万円になったら、売り建てでは含み損が5万円になるので、ストップ高が3日も続くと、ほんの数日で、投資資金が全部吹っ飛んでしまうわけだ。

 

ところがストップ高になる株って、株価が上がりすぎて、どこかでドーンと下がってしまうことが多いので、ストップ高の価格で空売りして儲けようとする人もいる。

 

短期間で株価が2倍以上になったら、上がりすぎだから、そろそろ下がるはず、、と言う風に空売りするらしい。

 

ところたまに5連騰以上で株価が3倍・4倍くらいになることもあって、売り建てしていると、あっと言う間に資金を失ってしまうわけだ。

 


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