四半期決算は、危険がいっぱい
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信用取引で大損するパターン。
次は「決算発表で大損」の巻。
株式上場企業は、3ヶ月ごとに、四半期決算を発表することになっている。
上場企業は、四半期ごとに業績をとりまとめて、証券会社に報告しないといけないのだ。
そのため、業績発表が近づくにつれて、好調そうな企業の株価は上がっていく。
そこでウッカリ上がっている株を、めいっぱい買い付けてしまうと危ない。
というのも業績発表で、良くない決算が出ると、2割くらいはドーンと値下がりするのが普通だし、失望売りが出てストップ安になって3割とか4割下がることも多い。
信用買いをしていると、含み損が膨らむと、保証金維持率がドーンと下がって追い証を求められるので、そこで泣く泣く大きな損切りをせねばならなくなる。
また良い決算でも、期待通りであれば、材料出尽くしの売りが出て、株価が1割くらい下がることもよくあるし。
なので業績発表前に、めいっぱい買い建てしていたりすると、あっと言う間に含み損が出て大損したりする。
急激に株価が上がっているから、これはチャンスだと思って飛びつくと、みるみるうちに株価が下がりだして、ストップ安を食らったりするわけやね。
これが四半期決算の時期に起こる、大損パターンだ。
四半期決算は、2月・5月・8月・11月の中旬あたりに集中しているので、この月の売買は気をつけないといけない。
この月は、決算発表がいつなのかを確かめつつ、売買することが必要だ。
良いニュースの後に悪い決算が出て、大損。
株で大損してしまうパターンの一つは、急上昇中の株を買い付けた後、悪いニュースでドーンと下がってしまうケースだ。
たとえば2月・5月・8月・11月の、四半期決算の前に良いニュースが出たら、好決算を期待して株価がドーンと上がる。
これを少し遅れで見つけて、しめしめと思って決算前に買い付けたら、翌日の決算発表が思ったほどよくなくって、失望売りから株価がドーンと下がってしまったりする。
つまり急上昇株の最高値付近で高値づかみしてしまったわけで、含み損があっと言う間にできて、えらい損になってしまう。
こういうことがなぜ起こるかというと、決算発表日はあらかじめ決まっているが、業務に関するニュースは、その都度に出されることが多いからだ。
新しい商品を出す、業務提携を行う、などのニュースは、即時開示しなければならないため、どうしても違う日になってしまう。
なので悪い決算発表と良いニュースがあっても、良いニュースが先に出て悪い決算が後に出てしまうと、デイトレーダーやウイークトレーダーなどの短期投資家は、これに引っかかって大損してしまうわけだ。
もしかすると決算が悪い場合は、先に良いニュースを出して、悪い決算のショックを弱めようという事もあるかもしれないが、どっちが先でも、やっぱ損するリスクは大きい。
なので四半期決算前の株の持ち越しは、避けた方が良い。
少なくとも、決算が出る前に持ち株の半分は利益確定して、下落リスクを減らしておいた方が身のためだろう。
買い建てももちろん、減らしておいた方が良い。