信用取引の始め方
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信用取引を始めるには、証券会社に信用取引口座を開く必要がある信用取引というのは、お金や株を借りて売買するので、いくつかの基準以上の資格が必要だ。
- 証券取引口座をすでに開いている
- 株取引などの経験1年以上ある
- 金融資産●●●万円以上保有
どれくらいの金融資産を持っている人に信用取引する権利を与えるかというのは、証券会社ごとに設定している基準が異なるので、いくらだとは、ハッキリ言えない。
ただ金額を明示している証券会社では、金融資産を100~300万円くらい保有していることと書いてあることが多い。
たとえばネット証券業界第2位の楽天証券では100万円以上、カブドットコム証券では300万円以上という風に書いてある。
だが実際に100万円とか300万円のお金を証券会社の口座に入れる必要はない。
100万円なら7~80万円くらいあれば多分OKになるだろう。
証券会社だって信用取引の口座開設キャンペーンをやったりして信用取引ができることを売りにしているところもある。
で、もし、300万円くらい資金があって、どこの証券会社で信用取引口座を開こうかと考えているなら、空売りをするのかしないかで、証券会社の選び方が変わってくる。
というのも、一般的には空売りができない銘柄でも、空売りできるようにしている証券会社もあるからだ。
カブドットコム証券などでは、制度信用では空売りできない銘柄でも、一般信用で空売りできるようにしている。
信用取引の仕組みとは?
信用取引口座を開いた。
さていよいよ信用取引開始だ。
信用取引で買う場合を「買建て(かいだて)」または「買いポジション」と呼ぶ。
信用売り(空売り)する場合を「売建て(うりだて)」または「売りポジション」と呼ぶ。
それから信用取引には「制度信用」と「一般信用」というのがあって、それぞれ決済の期限が異なる。
制度信用の場合は6ヶ月。
一般信用の場合は2年から3年という期限がある。
信用取引というのは、お金を借りたり株を借りてやるモノなので、こういう風に返済期限というのがあるのだ。
そして制度信用取引は、証券取引所の決めた銘柄でしかできない。
つまり証券取引所が認めた企業の株でしか、信用取引ができないと言うことだ。
そして金利(あるいは貸株料)や弁済期限も半年に定められている。
制度信用の場合は、日証金などから株や資金を借入れて、投資家の注文を処理する仕組みなのだ。
だから日証金が扱っていない株は借りることができない。
信用取引の利点は、用意した資金の2~3倍の取引ができると言うことの他に、株を借りてきて空売り(信用売り)ができると言うことだ。
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株価が下落基調にあるとき、普通は株で儲けることができないが、ここで空売りをして、先に株を売っておいて、あとで買い戻せば利益になる。
先に買い手を見つけておいて、それから株を仕入れるって事だね。
ただしこれは、株を借りてきて始めてできることなのだ。
株式の発行数が膨大で、他の企業などに大株主がいるような企業の場合、そこから株を借りてきて売ると言うことができる。
日証金というのは、資産として株をたくさん持っている大株主と、貸し株契約を結んで株を貸してくれているわけだ。
が、歴史の浅い新興企業の場合、そう言う安定株主が少ないので、株を借りてきて売ると言うことができない。
つまり信用取引で空売り・先売りができるといっても、銘柄によって売れる銘柄と売れない銘柄があるのだ。
一般に制度信用取引が可能な銘柄を制度信用銘柄、貸株が認められ空売り可能な銘柄を貸借銘柄と呼ぶ。