トレンドフォロー株投資法の利点は、売り時がわかりやすいこと
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トレンドフォロー株投資法の利点は、「売り時」がハッキリしているという点だ。
株式投資の入門書を読むと、買い時については詳しいが、売り時については曖昧なことが書いてあることが多い。
たとえば「10%上がったら売り」とか、「上昇が止まったら売り」とか。
しかし10%上がって売った後、さらに上昇する株もあるし、上昇が止まったところからまた上昇が始まる株もある。
売った後に株価が上がるのを見てしまうと、非常に損した気分になることが多い。
そこで「夢よもう一度」と買いに入ると、今度は高値づかみになって、下落トレンドに巻き込まれて大損したりする。
つまり何%上がれば売りというルールでは、株価のピーク(頂上)を捉えられない可能性があるわけだ。
株価のピークを捉えられていないから、早まって売ったことを後悔してしまうということらしい。
その点、トレンドフォロー株売買法では、株価が下落トレンドに入ったことを確認してから売るので、株価のピークを外すことはない。
そして売り時が「ロスカットライン」になっているところも、トレンドフォロー株売買法の利点だろう。
上昇中の株でもどこかで下落トレンド入りするわけで、もしかしたら買い付けてすぐ下落トレンドが始まるかもしれない。
そういうときにロスカットラインをあらかじめ引いておけば、そこが損切りラインになって、資産を守ることができるわけだ。
トレンドフォロー株売買での売り時 日足チャート例
トレンドフォロー株売買の欠点 利幅が小さくなる?
トレンドフォロー株売買法は、上昇トレンドを確認してから買いに入り、下落トレンドを確認してから売る。
そのため、高値づかみしやすいとか、利幅が小さくなるといういう欠点もある。
またトレンドがハッキリしない株には、うまく対応できないという短所もある。
株価というのは、5連騰10連騰することは滅多になく、1日大きく上がったら翌日は下げ、3日連続で上がったら、2日連続で下がる、…と言う風に動くことが多い。
なので下落トレンドが収まって、2本連続で陽線が並んだ次の日に買い付けると、翌日は下落して含み損を抱える可能性が高くなる。
2本並んだ陽線が長いものだと、次の下げは長い陰線になりやすいので、そこで高値づかみして損を出してしまうわけだ。
またトレンドフォロー株売買法では、押し目狙い気味に「安値切り上げ」で買いに入る方法と「高値切り上げ」を確認して買いに入る方法がある。
この場合、「高値切り上げ」で買いに入ると、直近の安値からすでにかなり上昇しているので、そこからの上昇幅が少なくて、儲け損なってしまう。
これを解決するには、底値切り上げ確認で買いに入るか、底値から立ち上がってきた株・銘柄を探すしかない。
底値から上がってきた株は、上昇スピードは遅くても損するリスクが小さいし、狙える上値の利幅が大きいから、トレンドフォロー株売買には打って付けだ。